コワーイ「デクスター 警察官は殺人鬼」

 これはコワいドラマです。別にオバケがでてくるわけでもないのですがとにかく描写が恐いのです。アメリカではショウタイムというペイチャンネルでの放映ですが当然といえば当然の内容。シリアルキラー(連続殺人鬼)としての本性と優秀な鑑識警官としての表の顔を使い分けているデクスター。几帳面で完璧主義、殺人に関しても同様で常に完全犯罪。幼少時からのこの恐ろしい性癖を見抜いた養父によって手をかけるのは法では裁けない凶悪犯だけと教え込まれたデクスター。被害者は本当に酷い奴らだけなので見ているほうは一種爽快感さえ覚えてしまい殺人鬼のデクスターに共感してしまうのです。敵討ちの感覚ですね。ねっ殺人鬼に共感するようになるドラマほど恐ろしいものがあるでしょうか。日本では年齢制限なしの放映ですが本国ではレイティングの制限があり青少年は見られません。日本でも堺雅人主演で類似のドラマが作られました。ごらんになった方はわかると思いますが、日本版は殺人を犯すわけではないですが、本編はもっとエグイ殺人描写です。意外とアメリカでは作品としての評価も高くゴールデングローブなどの常連ですが、ドラマと同様主演のマイケル・C・ホールも話題をふりまいています。義妹役のジェニファー・カーペンターとの結婚とすぐの離婚。そしてマイケル本人のガン闘病などです。現在もシリーズは続けようとしているようですので、また新たな展開をみせるのかもしれません。

ちょっといい「ゴースト 天国からのささやき」

日本ではそんなに大評判というわけではないけれどちょっと心温まる海外ドラマのご紹介。「ゴースト」はホラー映画の「ラストサマー」シリーズでブレイクしたジェニファー・ラブ・ヒューイツト演じるメリンダがもつ霊能力をつかってこの世に事情があってとどまっている霊たちを天国に導くという一話完結型のドラマです。5シーズン続いたのですが、結構展開が速くて最終シーズンではメリンダには子どももいます。霊はメリンダにしか見えないので周りの知らない人にはメリンダはちょっと危ない人に見えるのですが、霊にはメリンダか助けてくれるのがわかっているので頼って集まってくるのです。そんな彼女には霊感はなくとも理解し助けてくれる優しい夫がいます。アンティークショップを経営しているメリンダのお店や自宅のインテリア、ファッションもとてもお洒落で主演のジェニファーもとても可愛いのでそこだけでもかなり楽しめます。アメリカのホラーというとゾンビのようにワーっと出てきてビックリとストレートなものが多いのですがこの「ゴースト」はどちらかというと日本の心霊物に近く「この世」に未練を残し何らかの理由で成仏できない霊をイタコのようなメリンダが未練となっている原因、家族への伝言などを伝えて送ってあげるというものなので、とても感情移入しやすく、ホラーものなのに何故か毎回ラストには号泣というかわった海外人情ドラマなのでした。おすすめです。

真骨頂「ER緊急救命室」

医療ドラマとして331話も続いた 「ER」海外ドラマを好きになったきっかけはこのドラマという人も多いのでは? 1994年放送開始のこのドラマ。シカゴのカウンティー病院の救急救命室を舞台に医師、看護師そして患者の日常を描いた物語です。命の現場での医師たちの戦いぶりの合間に、患者の人間ドラマ、病院スタッフたちの愛憎劇を多重的に見せ、ステディカムをつかったスピード感溢れる映像と綿密に練られた脚本、正確な医療考証ととても贅沢に作られたこれぞ海外ドラマの真骨頂といえるドラマです。主演陣のひとり小児科医を演じたジョージ・クルーニーはここから言わずと知れたハリウッドの大俳優へと出世していきます。シリーズの前半は新米救命医カーターの苦悩と成長を主軸としてジョージ演じるダグと看護師キャロルの恋愛をからめて進行していきます。主役陣の何人かを別々の脚本家が書いていってまとめているのでたくさんのエピソードが出てきてもストーリーラインに破綻がなく濃密な人間模様が描けるのです。だから内容はこれでもかというほどの盛りだくさん。人種問題、医療現場でのHIV問題、同性愛、とお腹いっぱい。シリーズが長くなるにつれ主演俳優たちも次々に卒業していき、主役のカーターも途中降板するとシリーズ末期になると初期メンバーはいなくなり他にも医療ドラマがたくさん登場してきたこともあり15シーズンで終了となりました。この最終シーズンにはジョージ演じるダグとその妻になっているキャロルなども出演し華をそえました。

ディズニーチャンネルは次世代アイドルの登竜門

日本でもCSやケーブルで放送されているディズニーチャンネル。ここではディズニーの人気キャラのアニメなどとともにローティーンが活躍する楽しいドラマがいくつも作られています。そして今ハリウッドで活躍している若手のスターがティーンのころにたくさん出演しているのです。今でいうと全米のアイドル、マイリー・サイラス(シークレットアイドル ハンナ・モンタナ)、トランスフォーマーシリーズのシャイア・ラブーフ(おとぼけスティーブンス一家)ハリウッドのお騒がせアイドル、リンジー・ローハン(ファミリーゲーム-双子の天使)ヒラリー・ダフ(リジー&Lizzie)、日本でも劇場公開された高校を舞台にしたミュージカル映画のザック・エフロン(ハイスクール・ミュージカル)ヴァネッサ・アン・ハジェンズ(ハイスクール・ミュージカル)と枚挙にいとまがありません。全米でも人気があり皆が見ているチャンネルだけあってここで主演を張るとその後も注目度が高いのですね。そして日本の子役と同様若いうちから見ていると応援してあげたくなるのも人情。ディズニードラマからハリウッド映画に進出していくのも必然です。日本のディズニーチャンネルでちょっと古いドラマを見ていると、その後大きくなった主演の子が映画で活躍するのを見た時に「この子はどこかで見たことがある!?」あの番組に出ていたあの子がこんなに大きくなってと近所のおばちゃん状態になるものです。あなたもディズニードラマでハリウッドスターの青田買いしてみませんか。

韓流もモチロン海外ドラマ3

冬ソナ以後、ヨン様だけでなく、イ・ビョンホン、クォン・サンウ、チャン・ドンゴン、ウォン・ビンなどの俳優やチェ・ジウなどの女優が主演するドラマや映画が次々と公開され人気を博し「韓流ブーム」が作られていきました。いまや韓国のドラマは海外ドラマとはいえないほど日本のテレビ界に浸透しており、テレビをつければどこかで必ず韓流ドラマを放映している感じですよね。この人気はあっという間に日韓の関係性を変えただけでなく、韓国スターの日本輸出に拍車をかけることになります。ドラマの世界だけではなく歌の世界にも韓流の嵐が吹き荒れました。東方神起、少女時代、KARA、チャン・グンソクなどいまや日韓を股にかけて大活躍しているスターがたくさんいます。世代も熟女のみなさんから中学生までに広がり韓国はもはやただの隣国ではなく憬れの国へと変りました。韓国の日本に対する感情が少し複雑なのに対して韓国にたいする日本の憧れの念は屈託がなく、このようなムーブメントを国策で起こそうと思っても絶対に不可能でしょう。観光客の増大や韓流スターの映画やDVD、CDの売り上げなど日本が韓国に与えた経済効果は計り知れず、戦争でこじれた対日の国民感情を解きほぐすのにも多少は役に立ったのではないでしょうか。ドラマ「冬のソナタ」は後世に日韓両国の歴史を振り返ったとき、非常に大きな役割をはたしたものとして歴史に残る偉大なドラマといえると思います。

韓流もモチロン海外ドラマ2

韓国ドラマの特徴としてそのドラマチックな展開があります。昔人気のあった「大映ドラマ」のように主役のカップルには病気、事故、兄弟疑惑、記憶喪失など次々に障壁が立ちはだかります。最近の日本のドラマではとんと見ない陳腐な展開に思えますが、そこに異国の美男美女が演じるというオブラートがかかっていますので、昔に山口百恵と三浦友和のゴールデンコンビにうっとりしていた世代のミセスたちはジャストミートだったに違いありません。韓国の芸能界は厳しい競争社会で芸能人は非常に自己鍛錬しており自分を磨き上げています。日本人と顔立ちもよく似ているのに肌質も筋肉も鍛え上げられており、受け答えも良く考えられていてジェントルマンです。ハリウッドスターのようにキラキラしているのです。最近の日本のドラマや映画は身近なイメージのアイドルを主演にすえて作られるものが多く設定やストーリー展開に制約があるのか内容に満足できないし演技力にも疑問を感じている視聴者たくさんいたと思われます。でも、欧米人ハリウッドスターにはいれこめない。というとこに同じアジアの顔をもつ身近なようで手の届かない「スター」が登場したのです。今まで興味をもっていなかった「韓国」という隣国に俄然興味がわくのも当然のことでしょう。ヨン様の生の台詞を聞きたいがために韓国語を習う女性が急増したのです。そして「冬ソナ」のロケ地を巡る旅行ツアーも大盛況になりました。

韓流もモチロン海外ドラマ1

ヒットした海外ドラマにはたびたび「社会現象を巻き起こした」などとキャッチコピーをつけられたりするものですが、ファッションやトレンドを生み出したなどという程度で、少々話題になったに過ぎないということがよくあるものです。しかしこのドラマは本当に社会現象というよりは国家を動かしたといっても過言ではないほどの影響をあたえました。
本国の韓国では2002年に放映された「冬のソナタ」です。日本では2004年にNHKで放映されました。それまでは韓国のドラマが話題になることはあまりなく韓国と日本の間には歴史上の軋轢もあったために双方ともに「近いけど遠い国」という感も否めなかったかもしれません。しかしこの「冬ソナ」はそんな日本の韓国観を一気に塗り替えました。どんな外交官も親善大使もなしえなかった成果を上げました。ドラマはユン・ソクホ監督で
主演はペ・ヨンジュンとチェ・ジウのふたり。美しい映像と音楽で綴られた切ないラブロマンスです。何と言っても主演俳優のぺ・ヨンジュンの人気は凄まじいもので特にミセス層の女性に圧倒的な支持を得ました。「ヨン様」は日本に来日しそのファンを大切にする紳士的な物腰に女性ファンは熱狂的に歓迎したものです。一般の日本人にとって初めて接したのがペ・ヨンジュンであったのが韓国としては最大の幸運だったかもしれません。彼の日韓の歴史を超えた日本ファンに対する素晴らしい態度、その清潔感、知的な物腰は韓国のイメージ向上に想像も出来ないほど寄与したのです。

海外ドラマの祭典

海外ドラマのファンはドラマのキャストの素の姿を見られるチャンスとして賞のレッドカーペットなどを楽しみにしていることでしょう。エミー賞はテレビドラマの賞です。毎年凝った演出でショーアップされ日本でもCSで放映しています。過去の人気ドラマがトリビュートされて出演者の現在の姿を見られたりすることも時々あり本当に楽しい祭典です。
ゴールデングローブ賞はアカデミー賞の前哨戦といわれる賞で、映画部門が話題となりますがテレビドラマ部門もあります。したがって授賞式は映画俳優とテレビ俳優が一同に会するものとなります。今「旬」の俳優が勢揃いというかんじでしょうか。自分が見ているドラマがノミネートされると嬉しいですよね。シリーズ化され何年も続いている作品は評価も高くてノミネートされ易くなります。毎年常連なんていうドラマもたくさんあります。
ドラマのなかでは泥まみれで逃げ回っているような役でもここではタキシード姿がみられたりして楽しみです。女優さんもいつも白衣なんて姿しかみていなくても美しいドレス姿を披露してくれます。ハリウッド映画の役者はプレミアのレッドカーペットなどで見る機会が多いですがテレビの俳優はなかなか見られません。これらの祭典は貴重な機会です。どちらもCS放送などで放映しています。いつか日本人俳優の姿も見られるようになるといいですね。真田広之などは一番近いのではないでしょうか。

ハリウッド俳優も出たい海外ドラマ2

大手の映画製作会社もテレビドラマの制作に積極的です。今ではドラマのほうがスタジオを使う割合が多いそうですし、ドラマがヒットすれば映画化でき、視聴者がそのまま観客になってくれます。俳優もそのまま使えるのでわざわざギャラの高い映画俳優を迎える必要がないのです。DVDなどのコンテンツでの収入も見込めます。海外ドラマ出演は映画俳優にも大きなメリットがあります。名前が知られた俳優でも作品にオファーされなければ無収入です。次々と映画出演が控えているスターはほんの一握り。その点テレビドラマは人気がでればシリーズ化され安定した収入源になります。海外ドラマは世界中に輸出される人気のコンテンツですから世界中に名前を売るチャンスにもなります。ハリウッド映画が誇った一時期の隆盛も最近陰りをみせ、以前のヒット作の続編や海外作品のリメイクなど内容的にも俳優の意欲を掻き立てないものが増えています。しかしテレビドラマは逆にペイチャンネルの台頭により刺激的で内容の濃い作品が制作されています。いま海外ドラマは最高潮の時代かもしれません。ですから映画俳優とテレビ俳優の垣根は低くなってきているのです。テレビでのミニシリーズ作品などは映画本編とほとんど演技陣も制作陣もかわりません。もしかしてこれからは映画でブレイクした俳優がテレビドラマ主演を目指す時代がくるかもしれませんね。

ハリウッド俳優も出たい海外ドラマ1

以前なら考えられないようなことですが、最近ハリウッドの映画スターがテレビドラマに出演することが非情にふえています。アメリカでは俳優のランクが映画とテレビでは明確に分かれており、ブルース・ウィリスやジョージクルーニーのように人気テレビドラマに出演したことでブレイクしそれを足がかりに映画に進出。というパターンが多いのですが、最近その逆のパターンがおおくなっているのです。日本でも放映されている海外ドラマ「ダメージ」に出演のグレン・クローズや「CSI NY」のゲーリー・シニーズなど映画界でも認められたスターがテレビドラマに主演するという今までにはない現象が起きていています。
またドラマは人気が落ち目になったハリウッドスターが再生するきっかけになっていたりするのです。チャーリー・シーンや「24」のキーファー・サザーランド、「Ⅹファイル」のデビッド・ドゥカヴニー「カリフォルニケーション」などです。ドラマ出身の俳優が人気を得て、ドラマを卒業して映画界に進出しても泣かず飛ばずということはよくあります。そしてまた再びドラマの世界に戻ってきて再ブレークというパターンです。以前はドラマに戻ることに非常に抵抗があった映画俳優も、ケーブルの発達で資金面でも内容でも映画に劣らないドラマ作品が出てきて、プライドも保たれ、全盛期のネームバリューを持ってテレビ界に復帰してまた人気をつかむのに良いきっかけになることが判ってきたのでしょう。