最も有名な刑事「刑事コロンボ」

刑事コロンボといえば日本で一番有名なアメリカの刑事ではないでしょうか。よれよれのコートとぼさぼさの髪。「うちのカミさん~」を連発する愛妻家でもあり、まったく冴えないこの刑事が見事に事件の真相を暴いていく様子にスカッとする視聴者がたくさんいたと思います。刑事物ですが、だいたいのエピソードでは犯人の犯行からドラマが始まります。要するに最初から視聴者は犯人を知っているのです。このドラマの醍醐味は非常に知的で地位も名誉もあるであろう犯人の用意周到に練り上げられた犯罪のちいさなほころびをコロンボがどう発見し、追い詰めていくかに尽きます。この一見サエない刑事に、犯人は気を許し警戒心を解きます。しかしコロンボは犯人のクセ、性格をじっくりと観察しており小さな矛盾点をついていきます。その過程がゾクゾクするほど面白く観ているものを決して飽きさせることがありません。「犯人探し」のドラマではないので、刑事ものではありますが、一種の心理劇なのです。たとえ名士であっても、知能犯であってもそこは人間。段々コロンボに追い詰められていき、焦ってほころびをみせていく犯人の心情が非常に丹念に描かれていて、一話完結のためか犯人は実力のある著名俳優が腕を競って演じており、コロンボを演じるピーター・フォークとの演技対決の様相を呈しているのです。海外ドラマの中では一番有名な刑事コロンボ。人気キャラクターゆえにリメイクの話が出てもおかしくないコンテンツではありますが、ピーター・フォークありきのコロンボであり彼はすでに故人ですのでもうコロンボの新しい活躍をみることはないのではないでしょうか。