制作の厳しい事情

海外ドラマにはシビアな現実があります。まずパイロット版というお試し版を作ります。親会社のゴーサインが出るとテレビ放映され、評判が良ければ連続ドラマとして製作されるのです。しかしたとえ放送が始まったとしても視聴率が上がらなかったり、スポンサーのターゲットの層が観ていないとわかればそこで直ちに打ち切りとなります。話は尻切れトンボに終わることになり観ている人は納得いかないのでしょうが、そこには視聴者に対する配慮もなにもありません。日本と違い膨大な制作費をかける海外ドラマには不人気のドラマにお金をかける余裕も考えもありません。非情な世界です。しかしその熾烈な競争に晒されているからこそのクォリティーの高さでもあるのです。以前からアメリカは日本以上にケーブルテレビが発達しています。多チャンネル化が進んでおりペイチャンネルと三大ネットワークの作るドラマがしのぎを削っているのです。ペイチャンネルのドラマは制約がほとんどなく、過激な性描写、暴力描写を描いた刺激的なドラマで契約者数の増加を狙います。しかし普通のテレビドラマは制約のなかでドラマを作らなければなりません。これは製作陣にとってとてもプレッシャーがかかることです。ですから最近は冒険せずに人気ドラマの恩恵に預かって「スピンオフ」と呼ばれるシチュエーションや一部の登場人物をそのまま使うドラマや昔大ヒットしたドラマのリメイクが大流行です。CISマイアミなどのシリーズはそれぞれ大ヒットしていてます。今放映しているドラマのほとんどがこのスピンオフなどによるクロスオーバー(オリジナルドラマからのキャストがゲストで出演したり、同じ事件を合同で捜査するなどのストーリーにする)などで話題を作っているのです。